昨年12月に中華人民共和国湖北省武漢市で最初の報告があった新型コロナウイルス感染症(感染源不明, 2020年3月1日現在)は、わが国を含め、世界に急速な広がりをみせています。
その公衆衛生上および経済上の影響がどれほどのものになるのかは、現在のところ見当もつきません。
弊社を含む中小の製造業にとっても極めて深刻な事態が懸念されるものであり、日々更新される情報を精査し、会社が、そして会社に属する一人ひとりが、基本に立ち返った対策を理解し、忠実に実行し、お互いに協力して乗り越えていかねばならない非常に重大な局面であると思います。
人から感染しない&人に感染させない為の一つひとつの基本的な対策を、いかに一人ひとりが徹底できるか、が何よりも大切です。
弊社では今年1月から2月にかけて「労働安全衛生リスクアセスメント」および「不適合発生リスクアセスメント」を全社レベルで徹底的に実施しました。
「リスク」を完全に無くすことはできませんが、会社と一人ひとりの高いリスク分析意識に基づいた合理的な「リスク低減措置」の提案と実施の積み重ねにより、リスクを低減することは常に可能であることを、弊社のすべての構成員は既に学び、理解しています。
冷静に、力を合わせてこの世界的な脅威に挑みましょう。
★毎日朝と夕方に体温を測り、以下の症状のどれかひとつでも該当する場合はただちに会社(075-811-1817)と保健所に連絡してください(保健所の指示があるまで無暗に直接医療機関に行かないこと):
・体温37.5℃以上 or
・激しい咳がでる or
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難) or
・体温37.5℃以上で新型コロナウイルス感染症であることが確定した人と濃厚接触した
[濃厚接触…同居あるいは長時間の接触(車内,航空機等を含む)]
また、家族に類似の症状がみられた場合も同様に行動してください。
休日や勤務時間以外であっても、当分の間は、人が多く集まる場所(市街地、コンサート会場、人口密度の高い密室等)への外出は出来る限り控えてください。
【京都市 専用電話相談窓口,帰国者・接触者相談センター】
電話番号:075-222-3421
受付時間:土・日・祝日を含む24時間
賀来満夫氏(東北大学名誉教授・東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授) が作成された『新型コロナウイルス感染症市民向け感染予防ハンドブック[第1版]』(発行日:2020年2月25日)を参考に、以下に注意点をまとめます。
職場内・工場内だけでなく、日常生活でも徹底しましょう。
①咳エチケットの徹底
・咳やくしゃみをする際は、ハンカチやティッシュ(手持ちでない場合は洋服の袖)で口と鼻を覆い、他人から顔を背け、1メートル以上離れてから行う。
・鼻水や痰を含んだティッシュ等はすぐにゴミ箱に捨てる。
但し、ゴミ箱には必ずビニル袋がかけられているべきで、ふたは手で触れずに開閉できるものであること。ゴミ箱のゴミをすてる際は、手にゴミが触れないように対策をとっておくこと。
・咳の症状があれば必ずマスクを着用する(正しく着用)。外したマスクはその手でゴミ箱に捨て、捨てた後は手洗いを徹底する。
②手洗いの徹底
・帰宅直後
・多くの人が触れたと思われるモノや箇所を触れた直後
・咳、くしゃみ、鼻をかんだ直後
・症状のある人の世話をした直後
・料理の直前
・食事の直前
・他人の排泄物を取り扱った直後
・自分がトイレを利用した直後
など、徹底的にこまめに、正しいタイミングで、正しい手洗いの方法で手を洗いましょう‼
★手洗いのポイント★
蛇口の栓を開け流水を出し、手のひらにハンドソープをとりよく泡立てる
→手の甲→指先・爪の間→指の間→親指と手のひら→手首
→流水でよくすすぐ→ペーパータオルで手をよく拭く
→ペーパータオルで蛇口の栓を締める
→ペーパータオルでトイレの扉を開け、ペーパータオルをゴミ箱に捨てる。
(手洗いの後、アルコール消毒できれば尚好い…但し、マスク同様品薄状態で現状手に入らない状態です。。)
③環境消毒・換気
咳やくしゃみを手で押さえ、その手が手すりや共有物等を触ると、手に付着したウイルスが触ったモノの表面に付きます。
・手がよく触れるところは1回/日以上、消毒用アルコールで消毒する。
(例:ドアノブ、手すり、照明スイッチ、エアコンスイッチ、リモコン、PCキーボード、共有の机、共有物、トイレの便座,流水レバー,ふた等)
・1~2時間に一度、5~10分程度窓を大きく開けて換気する(トイレ含む)。
換気することで、部屋の中のウイルス量を減らすことができる。
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